京都府立医科大学 眼科学教室

ご挨拶

京都府立医科大学眼科学教室 教授 外園千恵
 この度、伝統ある京都府立医科大学眼科学教室の第11代教授を拝命しました。130年を超える当教室の歴史のなかで、多くの先輩方が医学に、そして医療に貢献されてきました。その重さと素晴らしさを胸に、新たな一歩を踏み出したいと思っております。

 医学部臨床系教室の使命は、診療、研究、教育にあるとされます。

 当教室では、角膜、緑内障、網膜硝子体、視機能、眼窩眼形成の5つのグループが軸となり、ドライアイ、アレルギー、円錐・コンタクト、ぶどう膜、神経眼科、ロービジョン、SJS(Stevens-Johnson症候群)といった多岐にわたる専門外来を構築してきました。最良の医療を患者に提供するには、良好な信頼関係にある医療チームであることが必須です。互いの尊敬と信頼に基づく安定した関係を基盤に、これらの専門外来をさらに充実させ、関連病院も含めた教室全体で最良の医療を実施していく所存です。

 最良の医療をめざすと、さまざまな新規治療に取り組むことになります。新規治療を臨床研究あるいは臨床試験として実施し、患者様へ安全に届けることに関わりたいと考えます。また、コメディカルとも連携して、信頼される医療グループであることを目指します。

 治らない疾患、うまく治せない疾患はまだ多く存在します。眼疾患を理解した上での基礎研究が、病態解明あるいは次世代の治療に繋がっていきます。貪欲かつ謙虚に医学研究に取り組み、切磋琢磨していくグループでありたいと思います。

 最良の診療、最先端の研究を実践し、それらを介して次世代の教育を行い、患者様と医療関係者に信頼されるような眼科専門グループを形成していく所存です。

 皆様のご支援、ご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。

2015年8月1日
教授 外園 千恵