京都府立医科大学 眼科学教室

研究内容について

我々の京都府立医科大学医学部眼科学教室は、学部教育として「眼科学教室」、大学院教育と研究機関として「視覚機能再生外科学」という名称を持っています。

障害された視覚機能を新しい治療方法で再生し、可能であれば、その方法が再生外科的でありたいというコンセプトを表しています。

我々の教室は、サブディビジョンとして5つの診療・研究グループを作っています。角膜、緑内障、網膜・硝子体、視機能、そして眼形成です。

いずれものグループが、” be international”であり、” original” な世界最先端のトランスレーショナルリサーチを目指して行っています。研究内容は、かなり基礎的なものから、極めて臨床的なものまで多様です。

角膜は、私が最も専門にしている領域であり、特に眼の表面(Ocular surface)についての我々の研究は、世界最先端のものであると自負しています。

角膜グループの研究内容はといいますと、角膜上皮ステムセルや培養角膜上皮シートの(再生)研究、ドライアイの新しい診断方法と治療方法の研究、角膜の創傷治癒の研究、眼表面の常在細菌叢やMRSAの研究、角膜移植免疫の研究、などです。

緑内障グループは、緑内障長期経過例の解析、眼圧の新規測定機器の開発、ステロイド緑内障の治療法にターゲットを絞って研究しています。

網膜・硝子体は、網膜血管閉塞症への新しい治療方法の開発、ぶどう膜炎に対する硝子体手術法、黄斑浮腫、黄斑変性の病態の解明、などを行っています。

視機能グループは、近視発生機序の解明、より良い手術方法を開発するためにレーザー屈折矯正手術に関わるwavefront解析研究を、眼形成グループは、眼周囲の腫瘍や外傷に対する新しい外科的治療方法を検討しています。

研究機器としては、臨床教室ながら、細胞培養や一般的PCRはもちろんのこと、laser-microcaputure、capillary sequencer、real-time PCR、filter-free laser confocal microscopeなどを装備しており、最新の分子・細胞生物学的手法を研究に駆使しています。

我々のグループの特徴は、教室全体の研究の方向性はしっかりとあるものの、研究者の個々の自由度と多様性も重んじていることです。さらに、「研究成果を臨床へ還元すること」を考えながら研究を進めていることです。

時間軸で言うと、臨床が現在の医療を提供し、研究がこれからの(未来)の医療を提供すると思っています。国内、海外、研究機関、企業を問わず、さまざまな共同研究を行っていますので、我々の研究内容に興味のある方はご連絡をいただければ幸甚です。

(名誉教授 木下 茂 shigeruk@koto.kpu-m.ac.jp